【2024年】電気設備安全点検の場所、内容、流れ、疑問

暮らし

年末。
電気設備安全点検訪問日のお知らせとお願い』などと書かれた1枚の紙が、我が家のポストに入っていました。
これを最初に見たときの感想は「電気設備安全点検って何だっけ?」です。
同居する家族に聞いても「そういえば、そんなのあったかなあ」といった曖昧な発言で、今までに受けたことがあるのかないのか今一つはっきりしません。
そこでネットで調べると、どこの家庭でも4年に1度は実施することになっていると知りました。

今回の訪問予定日の4年前というと、国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された2020年1月です。
ひょっとしたら記録に残っているのかと思い、私が普段つけている日記を確認すると、関東電気保安協会の人が来て漏電検査などをしていったと書いてありました。
これにて、いかにも怪しい営業系や詐欺の可能性はほぼゼロ
無視なんてことはせずに、ちゃんと対応しようと決意しました。

それにしても、電気の安全点検に対する印象薄いなあ。
同じ4年に1度でも、オリンピックはけっこう憶えているのに、こっちはまったく思い出せない。

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電気設備安全点検の目的、役割

車検みたいなものですよね。
万が一にも、漏電で感電や火災が起きたら一大事ですから。
電気による事故を未然に防ぐための、電化製品を安全に使うための電気設備の調査

この調査の実施者は、電気事業法第57条によると電線路維持運用者です。
各家庭に電線を引いたり電気を送ったりする事業者。
うちの地域でいえば、東電(東京電力パワーグリッド)となります。
また、調査は必ずしも電線路維持運用者がする必要はなく、外部に委託できます。

法律で調査の義務が課せられているのは、あくまで電線路維持運用者。そのため、一般住民が調査を拒否したところで、なんらかのペナルティーを受けることはありません。
第57条にも『所有者又は占有者の承諾を得ることができないときは、この限りではない』と記載されています。

これで安心感を得られるのなら、まあ断る理由はないですよね。
お金を支払うならともかく、無料ですから。
ただ、たった10分の調査のために仕事を早退したり遅刻したりするのはかなり迷うところ。
不在でも点検してもらうのは可能のようですが、屋外のみで、はたして意味があるのか。
そもそも外で異常が出たら、電気メーター検針員あたりが気づかないのかな?

電気設備安全点検のお知らせが来て、まずやること

訪問日時の確認
いきなり明日といわれても困るケースがあるでしょうから。お知らせは、だいたいこの日時の2、3週間前に届きます。
今回、私の家で指定された時間は13~16時と、けっこう開きが。
屋内も見てもらう場合、少なくともこの時間は家にいなければならないので、やや動きづらい。
ただ、うちの場合、だれかしら家にいそうだったので、気にしないことにしました。
どうしても都合が悪い場合は、日時の変更が可能なようです。
ただ、調査員の立場からすると効率悪いでしょうね。地域ごとに担当が分かれているようですから。たった1軒のために、数十分、数時間の時間がとられることも?

もう一つ、調査機関の名前の確認
今回はテプコ・ソリューション・アドバンス株式会社でした。
前回は関東電気保安協会だったので、定期的に変更しているのかもしれません。
東電によると、2023年度~2026年度の委託先は下記の八つ。
・関東電気保安協会
・群馬県電気工事工業組合
・埼玉県電気工事工業組合
・千葉県電気工事工業組合
・東京都電気工事工業組合
・神奈川県電気工事工業組合
・テプコ・ソリューション・アドバンス株式会社
・株式会社昭栄電気産業
各機関により担当区域が予め決められているようなので、よそに変更してほしいみたいな要望は難しいでしょうね。

電気設備安全点検の内容

お知らせによると、点検項目は大まかに五つです。
1.屋外の電気設備の点検
2.漏電の有無の測定
3.屋内の分電盤の点検
4.電気設備に関する問診
5.分電盤以外の屋内の電気設備の点検

調査機関に拒否の電話連絡をすれば、1~5まですべて未実施。
『未連絡かつ不在』また『在宅かつ屋内点検NG』の場合、1と2を実施。
『在宅かつ屋内点検OK』の場合、1~4まで実施。
5は、『在宅かつ屋内点検OK』で家主自ら希望したときのみ実施。

5項目で、最も気になるのは漏電だと思います。
水漏れやガス漏れと比べるとあまり馴染みのない用語ですが、大方の予想どおり『電気が漏れる』という意味です。
漏電はとにかくわかりにくい。水漏れのように目に見えることもなければ、ガス漏れのように臭いがするわけでもありません。
そのため、他のトラブルより危機感を持ちにくい気がします。

総務省消防庁の調査によると、2022年の総出火件数は3万6314件。
このうち電気が出荷原因と判断されるのは、電気機器の1960件、電灯電話等の配線1494件、配線器具の1468件です。
これらが要因の住宅火災における死者数は約110人。
決して油断できる数字ではないように思われます。

一見、専門的に見える漏電検査ですが、素人でもできないことはない。
クランプメーターで電線を挟み込むだけで、漏れているのか否か判断できます。
メーターは1万円もしないので、1家に1台あってもいいのかもしれません。

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電気設備安全点検当日の流れ

1.屋外の点検・漏電測定
2.挨拶
3.分電盤の点検・漏電測定
4.問診
5.点検の結果

だいたい10分くらい。
分電盤以外の屋内の電気設備の点検もお願いしたら、さらに数分~数十分オーバーしたのかもしれません。

私の家に来た調査員は、おそらく女性。
「テプコ~の○○です。先日、紙でお知らせした電気設備の安全点検で伺いました。先にメーター付近の点検を行いまして、漏電は見られませんでした。今度は、分電盤の点検をしたいのですが、よろしいでしょうか。」
まず挨拶をしてから、作業に取り掛かるのが普通ですが、些細なことなのでスルーしました。

分電盤の点検前。
「パソコンの電源はOFFになっていますか」と聞かれました。
これについては、正確な訪問時間がわからないとはいえ、ONにしたままにしたのは失敗。
1、2分無駄にしたかな。
別に停電(ブレーカーを落とす)させたわけではありません。
おそらく、分電盤のカバーの取り外しなどの作業がきっかけで、データが消えてしまうのを危惧したのでしょう。

実は、屋外、屋内どちらも、漏電測定の様子を見ていません。屋外は先ほども言ったように挨拶前に済ませてしまい、屋内では私がパソコンのある部屋に向かっている間に行ってしまいました。これ見たかったので、ちょっと残念。

電気設備安全点検で指摘されたこと

調査結果は異常なしだったのですが、調査員から注意されたことが二つあります。

一つは、分電盤内の配線の被覆が黒ずんでいること
原因は、どうも料理での煙らしい。
今更ですが、なんでキッチンに取り付けるの?
熱はこもるし、ジメジメするし、ここにつけていいことなんて一つもないと思いますが。
だったらどこがいいのか。
トイレや洗面所、風呂は論外。玄関や居間は見た目の問題が。素人目には廊下が一番よさそうだが⁉

二つ目は、漏電遮断器の寿命
交換の目安は製造後15年のようですが、うちの遮断機には1991年製造と書いてある。
製品寿命の倍以上!!
これで、いざというときちゃんと動くのだろうか。
調査員はテストボタンの動作確認まではしてくれません。
ちなみに、盤内の清掃も行わないようです。
ただ、交換にかかる費用は教えてくれました。工事日含めて2、3万円くらいだそうです。
それと、近隣の電気工事屋さんを紹介してくれました。

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