【体験談】トイレ水漏れの原因『ボールタップ』を自分で交換

暮らし

今年の3月ごろから、タンクから水たまり(便器の水が溜まっている場所)への水の出がチョロチョロと止まりにくくなりました。
たまに、テレビやネットの広告等で目にする“トイレの水漏れ”です。

原因を探るため、タンクの蓋を開けてみると、ボールタップと呼ばれる部品からポタポタと水が漏れていることが発覚。
正確には、ボールタップの不具合、故障ですね。
浮き球が上に来ているにもかかわらず、ボールタップで水を止めることができない様子。
そのあふれ出した水が、オーバーフロー管に入り、水たまりへと永遠に流れ出ていたのです。

この水漏れ。タンク真横のレバーをチョコチョコ動かすと止まっていたので、しばらく放置していました。
1日あたり浴槽1、2杯?の無駄遣いならたいしたことない、と甘く見ていたのです。
でも、5月(2か月分)の水道料金を見てビックリ!
3月よりも2000円以上アップとか。

水道代上昇の原因がこれだけとは限りませんが、これ以上悪化して損するのももったいないので、修理する決意をしました。

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トイレのボールタップの修理方法は三つ⁉

1.水道工事店などトイレ修理が可能な業者に依頼
2.ボールタップを自分でまるごと交換
3.ボールタップのバルブだけを自分で交換

専門の業者に頼むのが確実で最も早く解決するのでしょうが、問題は費用。
私が調べた限り、少なくとも1万円はかかりそうですね。
うちのはかなり古いこともあり、「これを機にトイレタンクをまるごと変えたほうがいい」と言われかねないので、あくまでDIYでしくじったときの最終手段としてストック。

最初に見たボールタップ修理の動画では、バルブのみの交換を勧めていました。
かかる費用は数百円らしいです。
この安さに釣られてしまいそうですが、この方法をとるときは、あくまで漏水の原因がバルブ限定の場合。浮き玉やダイヤフラムなど他の部品も原因の一端を担っているとしたら、結局、これらの部品も交換を余儀なくされ、大幅な時間的なロスとなります。

よって、私は2番のボールタップを自分でまるごと交換を選択しました。

ついでに一つつけ加えると、修理しない、という手段もないことはありません。
なぜかというと、トイレタンクの傍には止水栓がついているからです。
これを閉めれば、たとえボールタップが故障していても、水は止まります
使うときにはその止水栓を開けばいいはなしなので、トイレをただ使う分には大きな問題にはなりません。
ただ面倒なだけです。
その手間を省くのがボールタップの役割。
浮力とテコの原理を利用した自動給水止水装置。
タンクの中の水位が下がると給水、水位が上がると止水。
浮力は浮き球で検知して、テコの原理はバルブで行っています。

うちの浮き球はこの目で見た限り、どこもなんともなかったです。
浮き球をちょっと上に持ち上げたら水が止まったので、おそらくバルブが水漏れの原因なのではと推察できます。

自宅のトイレのメーカーを調べる

新しいボールタップを買う前にまず必要なこと。
自分の家のトイレを作った会社はどこで種類は?

メーカー:TOTO株式会社
品番:S516B
商品名:防露式手洗付密結形ロータンク
発売日:1975年6月20日
タンクレバーハンドル/排水管位置:右側面

TOTOは前身の東洋陶器や東陶機器が使っていたブランド名で、正式にTOTO株式会社になったのは2007年のようですね。
うん十年使って、初めて知りました。

トイレのボールタップの正規品、万能品

TOTO『S516B』のボールタップの代替品を調べたところ、少なくとも2種類あることがわかりました。
TOTOの『THYS3A』とSANEIの『V56-5X-13』です。

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安全策をとるか価格をとるかということで、V56-5X-13を選びました
最も売れていて、ユーザーからの評価がそれなりに高かったので。

実際のところ、良し悪しがはっきりするのは十数年後ですよね。
2、3年で壊れてしまったら、やっぱり正規品を選んでおけばよかったなあと後悔するだろうし。
こればかりは、自分で試してみないことには分かりません。

話が少しそれますが、アマゾンの送料無料条件変わっていたのですね。
自宅近くにホームセンターがあれば、そっちに探しに行ったかもしれません。

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トイレのボールタップ(V56-5X-13)交換の手順や注意点

交換部品のチェックと準備

どのタイプのトイレでも、必ず取り付ける必要があるのは『本体』『浮き球』『ナットパッキン』の三つですね。

手洗いホースは、タンク上部に手洗いが付いていなければ当然いりません。
補助水管は、前のボールタップについていれば必要で、ついていなければ不要。(私は最初ろくに考えもせず取り付けてしまい、最終的には外した)
連結パッキンは、手洗いの接続がうまくいかないとき使用(私は使わずにすんだ)
取付ナットは、本体のネジ山の長さが足りないとき使用(同上)

付属の取扱説明書に書いてあるとおり、交換前の事前準備として、浮き球の取り付け。
二つのゴムキャップの代わりに、手洗いホースと補助水管を装着させます(キャップは抜くときやや力がいる)。
それと、タンクの外から取り付けるさく楽ナットを外してあります。

古いボールタップの撤去

作業にあたり最低限必要な工具として、モンキーレンチマイナスドライバー(止水栓がハンドルタイプならドライバーは不要)。
あと、ポールタップを取り外すとき、水が床に垂れるかもしれないので、バケツや雑巾も用意しておいたほうがいいでしょう。

外す手順は、
1.マイナスドライバーで止水栓を時計回りにめいっぱい閉める
2.レバーを捻ってタンクの中の水を空にする
3.タンクの蓋を取り外す
4.タンク外の一番外側のナットを、モンキーレンチで緩める(写真では残っているが、このとき給水管の先端についている黒いパッキンも外して構わない)
5.タンク外の内側のナットを緩めて取り外す
6.古いボールタップをタンクから取り外す

新しいポールタップの取り付け

1.あらかじめ準備しておいた新しいボールタップをタンク内部に取り付け、落ちないようタンク外からさく楽ナットで閉める
2.給水管の先端に新しいパッキンをくっつけて、給水管側のナットをモンキーレンチでしっかり閉める
3.オーバーフロー管に、補助水管の先端を取り付ける(これは、私の場合、後で外してる)
4.止水栓を開けてタンクに水を溜める
5.浮き球の高さ調整を行う
6.手洗いホースを手洗いノズルに取り付ける(蓋が重いこともあり、やや作業しづらい)
7.蓋を完全にかぶせレバーを捻り、ノズルの先端からちゃんと水が出るか、ナット等から水が漏れ出ていないか最終チェックを行う

初めてトイレのボールタップの交換をDIYした感想

トイレ内での作業時間は40分くらい(同居する家族がいるときには、事前に用足しをするよう伝えたほうがいい)
ネットで調べているとき、10分で終わるみたいな声をけっこう見たけど、思いの外大変でした。
原因を考え込んだり、取説を熟読したりする時間なども含めるとトータル4、5時間は費やしたかもしれません。

そのかいあってか、ひとまず水漏れは完全に修復しました。
以前のボールタップと違い、急ブレーキをかけたみたいにガチャまたピタッと停止。
これや給水も含めてやや音が大きく感じますが、まあそれも慣れでしょう。

希望としては、最低でも10年は何事もなく機能してほしいところです。

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